外資で経理するOLの小言

未経験から年収1000万円達成!USCPAホルダー外資経理OLのブログです。

【スポンサードリンク】

米国公認会計士(USCPA)の受験資格

米国公認会計士の試験は、所管がアメリカの州ごとになっているので、各州に出願します。ある州で合格し、別の州でライセンス登録することも、登録済みのライセンスを別の州で登録し直すこともできます。

 

 

【スポンサードリンク】

 

 

 

各州は、それぞれに受験資格の要件を設定していますので、それにかなっていることがまず第一歩です。学部での履修単位を多く問われますが、日本人が受験するのであれば現在だとアラスカ州が圧倒的に容易だと思います。私の受験していた頃は、メイン州が受験資格は学部卒のみと、圧倒的な容易さでしたが、今は残念ながら要件が引き上げられてしまっているようです。

 

アラスカ州の受験資格要件は会計単位15単位となっています。アメリカの単位は1科目3単位ですので、5科目必要になります。経済学部や商学部を卒業された方は、日本で履修した科目が認められることもありますので、成績証明書(英語)を学歴審査機関に提出して確認してみてください。単位が足りない場合は、改めて履修、取得しないといけません。ただ、このへんはビジネスにしている専門学校も多いので、大学に再入学する必要はありません。だいたいの専門学校は米国の大学と提携し、履修単位を取得できるプログラムがあります。

 


試験合格後のライセンス登録となると、また別の要件設定があります。だいたいは米国内での監査実務経験が必要になってくるので、日本人が日本で働きながらライセンス登録できる州は限られます。多くの人は、ワシントン州でのライセンス登録を選ぶのではないでしょうか。アラスカ州で合格していたらワシントン州へのトランスファーが必要です。ワシントン州は海外での監査以外の会計業務を実務経験として認めてくれる点でとても有利です。ただし、ワシントン州へのライセンス登録の段階でワシントン州の受験資格要件を同時に満たしている必要があります。なので、受験資格要件になっている、政治関連および会計関連の単位(各24単位かつ総単位数150単位以上)を取得できていることが前提です。単位が足りない場合は、上述した専門学校経由での取得が現実的な選択肢となるでしょう。

 

 

と、ここまでがUSCPAにまつわる受験やライセンス登録にかかる要件設定の概要なのですが、日本の転職市場で言う米国公認会計士とは、《試験合格》までで十分な評価を受けられます。知識を得たことの証明であるのと、ライセンス登録は米国での監査実務経験を要している州が圧倒的に多く、現実的でないからです。

 

 

もし、これから米国公認会計士を目指すのであれば、まずはアラスカ州から出願して、ライセンス登録のことはあとから考えてみても全然問題ないと思います。私はメイン州での試験合格から7年程経ちますが、今後ワシントン州へのトランスファーでライセンス登録を考えています。