外資で経理するOLの小言

未経験から年収1000万円達成!USCPAホルダー外資経理OLのブログです。

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メリットインクリース

外資系企業では、考課査定のことをメリットインクリースと言います。わたし自身よくわかっておらず、確認したところ、基本給に業績を反映する昇給方式をメリットインクリースと言うそうです。日本の会社(特に上場企業)との大きな違いは、給与テーブルがないので、資格や等級に変化がなくとも給与が青天井に上がり続けるところです。(全ての外資系に言えるのかわかりませんが、複数人の友人の外資系企業も同様とのことなので、日本企業寄りの外資は除くとして、少なからずは当てはめて良いのではないかと思います。)

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日本の会社に勤めていた時にはそれが普通だと思っていたので、何も感じませんでしたが、本当に本当に給料が増えませんでした。人事考課も相対評価だなんだと理由をつけられて、適正な評価をもらえなかったりで、等級はなかなか上がらず、月給で3,000−5,000円程度ずつ毎年上がり、しびれを切らした頃にやっと等級は上がるもののそれでも増えて月30,000円程度でしょうか。役職がつけば月10万円増額するとしても、ポストもなかなか空かず、やっとの思いで役職者になれて、今度は残業代がつかなくなる。一流企業に勤めていれば別なのだと思いますが、二流以下の企業だって優秀な社員が業績を支えているのに、結果を出せば出すほどやる気を削がれるのが日本の会社だなとつくづく思い返す日々です。なので一度外資に進むと、日本の会社にはなかなか戻れません。

 

かたや外資系は、冒頭に話したように昇給に資格や等級は関係なく、会社の業績が良ければ、個人としての結果を残していなくても給料は上がり続けます。毎年2%−5%程度は上がるので、500万円の人なら仮に3%増えたとして15万円増えることになります。大した努力をせずとも2年間椅子に座っていれば日系企業で言うところの等級1ランクアップ分の昇給が期待できます。もちろん会社の業績が上々であることが前提ではありますが。

 

わたしの会社では、昨年のメリットインクリースを受けて、わたし自身のシニアアカウンタント入社時の給与をジュニアアカウンタントが今年受けとる内容になっていました。これはこれで崩壊しているな、とも感じます。彼女の仕事内容はわたしが入社してから全く変わっていないし、スキルも伸びていない。変わったことは、会社の業績が伸びたこと。会社の調子が良いと、社員全員にポジティブな評価をする傾向があるのも外資系企業の傾向な気がします。ともあれ何もしなくても昇給できるので、麻痺している人もたくさんいます。

 

何が言いたいかと言うと、こうゆう世界があると言うことです。日系企業で働く人がいかに真面目で愚直で、世間知らずなのかと言うことです。優秀な人ほどリスクを背負って挑戦すべきだし、そんな土俵があることさえ知らないことが残念だなと感じます。ただし、自分の置かれている立場をしっかり俯瞰できる自分を維持することも外資で結果を残すには大切なことです。努力して結果を残せば2%−5%を大きく上回る昇給も見込めます。わたしにとって現在の会社に入社して、今回が4回目のメリットインクリースでしたが、入社時と比較すると年収ベースで2倍を上回る結果となりました。全然現実にあり得る話です。