外資で経理するOLの小言

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転職活動面接でも気をつけたいUSCPAの内部統制

アメリカでSOX法が制定され、日本でもJ-SOXとして導入され、国内の上場企業が内部統制対応に追われたのはさほど記憶に遠くない出来事かと思います。米国公認会計士の学習でも内部統制についてはそこそこ細かく学習するかと思いますが、日本企業と外資系企業では捉え方が大きく違うようにわたしは感じています。

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国内の上場企業については、業務記述書等の文書管理を徹底して行っている点で、仕事をきっちり行う日本ならではのキメの細やかさを象徴しているよう見受けられますが、仕事のための仕事という印象が強いです。文書管理することに着眼点を置いているため作業的で、根底にある内部統制の目的を理解しているのかが疑問です。とくに会計のバックグラウンドなしに経理ポジションに就いた人たちは、押し付けられるがままに意味もわかならないまま作業として扱ってる人が多いように感じます。

 

対象的に、SOX法発祥の米国企業の記述書の記載などは(わたしの経験する企業に限った印象ではありますが)比較的ラフで、各コントロールの要点のみを最低限押さえた内容にとどまっているように思います。しかし内部統制への意識はまったく異なります。売上の計上プロセスや、職務の分離などのリスクコントロールには意識的に特に気を遣っている印象を受けます。

 

転職活動時の面接での質問で、内部統制の観点からどのような点に気をつけて業務を行っているかと聞かれたことがあります。その上で具体的に言うと、3 way matchingについて説明して欲しいなどと言われたこともありました。まるでクイズのようですが、この手の質問は外資系企業の経理に特化した質問かもしれません。突然聞かれて驚いて固まってしまうことのないように準備しておくとよいと思います。経理業務を作業的に扱っていると、その奥にある本質的な意義を忘れそうになります。一つ一つの作業じみたプロセスでもリスクコントロールを意識しながら行うことで経理パーソンとしての将来的な知識の到達レベルが多いに変わってくると思います。