外資で経理するOLの小言

未経験から年収1000万円達成!USCPAホルダー外資経理OLのブログです。

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USCPA キャリアの振返り(年収データあり)

今日は自身のこれまでのキャリアの振り返ってみようと思います。私は、大学卒業後に法人営業職に就いてから、ビジネスや経営に関心を持ち、その良し悪しを判断する指標となる会計への興味から米国公認会計士という資格の門を叩きました。

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手っ取り早く、会計やその周辺知識となるような経済学や法律を、浅くではあるものの網羅的に学べたことは、当時全く会計に縁がなかった自分にとって、ちょうどいいレベル感で学習を進めることができました。これ以上浅ければ実務では役に立たない知識で終わり、これ以上深ければ挫折していたかもしれません。米国公認会計士という資格はそういう意味で、バランスの取れた資格だなと感じています。日本の公認会計士ほど、スタート地点においての深い知識はありませんが、ビジネスにおいて必要なスキルは会計知識だけではなく、それ以上にバランス感覚だったりもすると自負しているので、当時米国公認会計士の資格を選んで学習を進めたことに後悔はありません。

 

働きながら約1年ほどの学習期間を経て、グアムとハワイへの計3回ほどの渡航で試験合格を達成しました。試験合格後はすぐにでも転職活動を始めましたが、リーマンショックによる不景気や未経験採用というのがネックになり、なかなか思うように転職活動が進まず、一念発起して1年ほどアメリカ留学をしました。アメリカでの1年間は、語学学校でアカデミック英語を学び、その後に市立大学の会計ファイナンスのクラス受講し(エクステンションコース)、充実した留学生生活を送ることができました。帰国時のTOEICはというと、920点ありました。ちなみに、新卒の就活時に受けた時は600点、米国公認会計士合格後は800点ほどでしたので、米国公認会計士資格学習も留学生活も、それなりには英語力強化に貢献してくれてはいます。ただ、1年留学すればペラペラになると勘違いしている方がよくいますが、1年なんかでは到底ペラペラにはなりません。行った人にだけわかる悩みですが、ビジネスシーンでも不安が残るくらいの英語力で帰国して、今でも英語については、こちらのスタディサプリなどを利用して隙間時間に学習を続けています。結局のところ、会話は自分が使えるフレーズやパターンを増やすことで向上していくので、このアプリは具体的なビジネスシーンをイメージしながらそのパターンを増やしていくイメージなのでより実践的でオススメです。10年前はPC開けて勉強していたのに、本当に便利な世の中になりました。

 

その後無事帰国してからは、再度転職活動を行い、不景気も少しは回復の兆しがあったので、海外への事業拡大を展望する日本企業への転職が決まり、晴れて経理マンとしてのキャリアを始めることとなりました。日本企業の未経験者採用だったので、当時の年収は新卒同等だったのを覚えています。社会に出て4−5年経っていたので、大学の同級生たちの中では主任クラスに昇格している人もいたりして、年収面ではかなりの劣等感を感じていたのを覚えています。資格学習までして、人よりも苦労したのに全然報われないと思う日も多々ありました。でも、大丈夫です。必ず努力が報われる日は来ます。

 

経理マン新人時代は、ひたすら作業的な業務割りが多いので、まあつまらない日々です。こんな誰でもできる仕事をするために私は精を出して勉強してきたのか、と早とちりしたくなる思いで毎日を過ごしていましたが、そんな日々が基礎となる土台を築いていたと今は実感できます。何も考えなければ作業で終わる仕事も、そうゆうもんだと割り切って受け入れるのではなく、なぜ私がこの仕事をここでしているのだろう、どうゆう意味があるのだろうと考えるように意識を変える努力をしました。上がってきた数字の最初の入り口はどこで、どんなトンネルをくぐって、今ここにデータとして上がってきたのだろうか、この先この数字がどう動いていくのだろうか、など大きな流れの中の一部を私が見ていることを意識し、全体感の把握に努めたりもしました。

 

それでも前向きになれない日も多くあり、3年ほどした時に転職を考え、結果として部署異動をしました。その時の経緯を書いた記事はこちらです。海外ビジネスを支援する部署で、会計関連のサポートを行い、ワンオペで多くのことを任され、2年ほど経験を積んで自信がついた時に、再度転職活動を行って、現在の職場に転職しました。海外ビジネスのサポートは、とても刺激的で最高に有意義な経験だったのですが、まだまだ規模が小さく、ビジネスボリュームとしてはもの足りず、なおかつ、経験・吸収できることは全て網羅したという自負があったので、米国公認会計士を活かして外資系への転職を志しました。経理経験1社でしたが、書類は9割ほどの確率で通過し、その全てで途中辞退を除いて最終面接まで行きました。ちなみに退職時の年収は、450万円ないくらいだったと思います。

 

いまの会社に転職してからは5年ほど経ちますが、シニアクラスで転職し、その後アシスタントマネージャー、マネージャーへと順等に昇進し、今に至ります。これまで書いてきたように、私には長年培った経験もないし、経理としては2社ほどの経験で、しかも1社は外資系なので、経理としての経験内容にはだいぶ偏りがあると自分自身を把握しています。それでもなお、ここまで自分を前に進めていくことができたのは、常に自分の思っていること(ポジティブもネガティブも含めて)に向き合って、目を背けずに行動してきたことが理由にあると思います。自由に発言したり、疑問に思うことは聞いたり、時には助けを求めたりもします。いまの仕事や環境が嫌なら転職活動してみようというのもそうです。そして、そういった行動が社会人としてのバランス感覚の習得に繋がっていると私自身強く感じています。ちなみに年収面での推移は、シニア700万円、アシスタントマネージャー950万円、マネージャー1400万円(今年)くらいです。この年収については、業界で偏りもありますが、外資水準で見たら特別に高くも低くもないと思います。年々、環境や転職マーケットも変化していて、例えば今シニアで採用するとなると800万円以上だったりします。また、昇進ごとにだいぶ飛躍していますが、これも外資系企業では普通のことです。なお、株式支給も含むので株価にも左右されます。

 

経理になったばかりの時、あまりにもたくさんのカバーすべき知識や経験が目の前にあって、それに圧倒され逆にモチベーションが下がったり、先行き不安になったりすることもたくさんありましたが、知識ばかりを追っても頭でっかちになってしまうし、経験したいことを経験できるかも自分の意思だけではどうにもできません。経理として成功するにあたり必要なことは、物事を合理的に処理していく力であり、仕訳を正しく切ることではありません。間違いなくそれも大事ではありますが。会計基準も改訂の度に具体的な定義を避けるようになり、リーズナブルという表現をやたら見かけたりします。営業時代に、「経理は必ず答えのある仕事」と思い込んでいましたが、それも今となっては大きな間違いであったことに気づく日々です。