外資で経理するOLの小言

未経験から年収1000万円達成!USCPAホルダー外資経理OLのブログです。

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外資経理の採用面接

最近、採用活動を行なっており、面接をすることが時々あります。面接される側は散々経験してきましたが、する側は初めてなので楽しみながら行っています。いつからか今もなお、転職マーケットは非常に活発らしく、売り手市場が続いているようです。ただ、面接しながら感じますが、なかなかバランスのとれた優秀な方は市場に出回っていないのが現実のようです。

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企業が欲しいと思う人材は、管理職ポジションでない限り30代に集中するだろうというのは言うまでもないのですが、30代は転職マーケットではプラチナレンジと言われ、特に希少性が増すらしいです。30代でキャリアアップしたい方は今のうち動くのがチャンスかもしれないですね。わたし自身が踊らされて、転職活動しようかなと考えてしまうくらい、痒いところに手の届く30代候補者がとても少ないのが印象です。初めて今回、採用者として、わたしが欲しいと思う人材像を考える機会となったので、主観ですが少しお話しようと思います。

 

まず、一番に来るのはスキルセットよりも姿勢だと思います。経験について質問をする中で、仕事に対する姿勢を確認しますが、一番達成したと思うことについて質問すると、相手(今回はわたし)に響く答えができない人が多い気がします。質問としては典型性の高いものと思っていましたが、よくある回答は「与えられた仕事を正確にこなしました」とか、「こんがらがっていたプロセスを整理して業務改善しました」など、主体性に欠けたり、抽象的だったりする回答が多いのが印象的でした。前者の回答は全く心を動かされませんが、後者であれば経理なのだから、説明は論理的で納得性があればなというのが率直な思いです。少なくとも業務改善であれば、月間でも年間でもいいので何時間稼働を削減したのか、(嘘でもいいので)インパクトを教えて欲しいなと思います。ともあれ、「熱意とロジカル」が個人的にはまず採用の第一条件と感じました。

 

スキルセットについては、ぴったり欲しい経験を積んでいる人と出会うのはなかなか難しいので、姿勢次第で追い追い育つものと感じています。経験不足だがチャレンジで応募するというのはよくある話ですが、チャレンジしたいと思う人は、実務経験がなくても個人的に、本を読んだり勉強したりして、知識を吸収しているものと思います。「ご自身で努力されている部分はありますか」と質問して、回答に詰まってしまう人もマイナスの印象を受けてしまいます。

 

新卒と違って、中途採用は採用枠も限られていて、欲しい人材像も明確です。候補者も企業もなるべく入社前後のギャップを避けたいものですし、その分お互い慎重になるのも無理ありません。候補者も目先の内定ばかりにとらわれず、まずは自分に目を向けて見ることが大切と思います。何のための転職なのか、どんな変化を望み、そのためにどう考えてどう行動してきたのか。面接官全員とは言いませんが、わたしのような管理職経験の浅い人間でも、浅はかな回答に気づいてしまいます。転職は人生を大きく変える契機にもなります。今の環境から逃げるためというよりは、もっと生き生きとした今後のキャリアに向かうための転職をしたいものです。