外資で経理するOLの小言

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元同僚からの転職活動相談

前職のときにお世話になった経理部の先輩から転職相談を受けました。年齢的には40代半ばの大ベテランの先輩で、連結決算・開示・税務などの経験も豊富な方です。今は、大手小売業の経理をしていますが、担当者と管理職の狭間で悩みを抱えているそうなんです。

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経理部で管理職を目指したい場合、社内でその可能性がない場合、大抵の人は転職時に管理職候補で採用してもらい、転職後のパフォーマンスを見て、問題がなければ管理職に昇進することになると思います。その先輩も、前職ではなかなか管理職への門戸が開かれなかったので、次期部長候補のようなポジションで現職に転職をされました。しかし、何ヶ月経とうとも昇進の話は上がって来ず、前部長が退職した後も部長代行と言う形で責任だけを押しつけられて、給料も肩書きも担当者のまま何も変わらず2年近くすぎてしまったと言うのです。

 

詳細な事情はわかりませんが、採用のタイミングで聞いていたことが、入社してみたら違ったなんてことは時々あるので、管理職として転職を試みる場合は特に、具体的な昇進時期や昇進後の待遇など詰められる要素は事前に確認をとり、転職エージェントを巻き込んで合意をしておくべきだと思います。それを怠ると、うやむやにされて都合のいいように使われて不満を抱えながら、次の転職をまた考えるというサイクルに陥ることとなります。担当者レベルでの転職でも、職責などが入社後に違ったなどの理由で転職活動を行なっている方も採用候補者などで散見します。

 

話を戻すと、その先輩も現在転職活動を行なっており、内定の出た会社に転職をしようと思うとのことなんですが、どうやら担当者レベルの採用らしいのです。興味のある業務を任せてもらえるから担当者としてまた一からやってみようと思う一方、やはり管理職が遠のくのは悩みだというのです。一応、将来的に管理職へのステップアップの可能性を謳っているらしいのですが、可能性であればど会社でもあるでしょうから、なんの目安にもならないと私は思います。前回、現職に転職した時は、管理職としてステップアップしていきたいという前向きな理由があったはずなのに、今回は、現状の環境が嫌だからというマイナスの気持ちで行っている転職活動だな、というのを一瞬で察しました。結局また担当者として転職してやり直すのであれば、少なくとも2回の転職は無駄になるのかなと私自身の意見として伝えました。

 

転職活動を通して、興味の矛先が変わることはもちろんありますが、内定をもらったからといって、一瞬嬉しくなっても、長続きしない気がします。ブレブレの転職活動は結局、また不満に終わります。外資系では特に、転職を繰り返す人はとても多いですし、転職者に対する門戸は広いですが、それでもそれぞれの転職理由を気にします。面接している方も、この理由はこじ付けだなと見抜きます。不満のない人生はないし、不満は成功に繋げるエネルギーへと変えられます。そのためには、自分のしたいことや幸せと感じることに真摯に向き合って、それらを実現していく必要があります。そうすることでのみ、不満を根本から解消させることができます。場当たり的な転職活動もよりも、まずは自分の理想とするイメージを明確にし、それに近づける縁だけを大切にしていくというブレない軸を持つことが大切なんじゃないかな、と後輩ながら思う相談内容でした。